体操

ベラ・チャスラフスカ 最も美しく

ベラ・チャスラフスカ 最も美しく

感想:社会主義のはざまで戦った意志あふれるアスリートの記録。
日本の体操史だけでなく60年代から現代にいたるまでの
社会の動向のなかでアスリートがどのような
動きをしていったか、そして悲劇的なことがらにぶつかっても
乗り越えていくちからを彼女たちはもっていた。
それは、競技ゆえのことなのか
人となりのためなのか
両方だとしても素直に物事を受け入れる力、
自分の判断に周りに惑わされずつき進んで行く力を
彼女たちはもっていたことは確かだろう。

塚原家の金メダル

塚原家の金メダル

感想:オリンピックチャンピオンでもあり父親でもある・・・・。
この重圧は血でつながった者でしかわからない深いプレッシャーを
少なからず、感じる時を避けることはできないだろう。
だからこそ、負けじまいと奮起し周りに惑わされず
ひたすら競技に打ち込む。
このことは焦りやどうしようもない技の狂いへと誘ってしまう危険を潜んでいる。
スポーツは自己表現であり他者の介入はあってはならない。
チームスポーツだとしても、自己のもてる技、持続力、パワーを最大限に発揮してこそ成り立つチーム。
誰かが誰かを頼っているチームはほころびがでてするするとあっというまに自滅していく。
だからこそ自己の判断によってコーチのアドバイスを良く自分の頭で咀嚼し、
柔軟に試合で表現しなければなアスリートとはいえないのではなかろうか。 
夫婦でささえあって世界にいどんでいるのは素晴らしいことだとおもう。
敬服のあまり頭を垂れずにはいられない。

感想:「ザリヤートカ」(ロシア語:朝の体操)を実践中。
わかりやすい解説で生まれて初めて体操競技をやりたいと思う人には是非手に取っていただきたい書。
グラビアには往年の名選手が見事な演技をしている写真がのっている。