一.

いま ここ で 宙返りをする
天空を見上げ地を足踏む

ひゅうと空が耳のなかに通り込む
太古の昔の音楽が
耳骨をぬけて
肺をとおり血をかけ巡り
心臓に達する

増幅された音は共振され
新たなリズムを刻む

歩いた
一歩ずつ
ゆっくりと

またあそこの場で
地を踏みしめ味わうために

低音に響く心臓をたずさえて